葬式はいらない。でも私を偲んで欲しい。 - さっさんのふんばる子育て記

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闘病記

葬式はいらない。でも私を偲んで欲しい。

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投稿日:

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2017年10月11日。

KM-CART治療を終えたあと、
私達は要町病院の病室でゆっくり過ごしました。

 

そして。
さやかと本当に色んな話をしました。

さやかが亡くなるまであと4日間。

 

夜でいうとこの日を含めてあと3回。

この夜が夫婦として、まともな会話が出来た最後の夜でした。

 

この日が最後の夜だろうと、
分かっていた上で会話をした訳ではありません。

別に胸騒ぎがした訳でもありません。

 

結果的に。
この夜に話せた事は。
とても意味がある事でした。

 

私はさやかに、手紙を書きたいとずっと考えていました。

なかなかタイミングが無かったのと、気恥ずかしさもあって、筆が進んでいませんでしたが。

 

子供達への手紙の話から発展して、

今書くよ!

なんて流れになりました。

 

頭の中ではもう。
何を書きたいかはずっと決まっていました。

さやかのレターセットを貰って。
病室内で一気に書き上げました。

 

直接さやかに渡して、
その場で読んでもらう。

さやかは涙をこぼしてくれました。

 

この手紙の文章は、
さやかのお葬式の時に、
私の言葉でさやかに伝え、

棺に一緒に入れて、
空へと旅立つさやかに持って行って貰ったものです。

 

私が最期にさやかに何を伝えたかったか。
未来の子供達にも知ってもらいたい。

写真には保存しています。

 

 

そして。
現実的な話もしました。

さやかと話しておきたい死後のこと。

 

以前ブログにも書きました。

話しておかなければならない死後のこと。

 

さやかはエンディングノートを作っていましたが、

やはり体調が悪く、銀行口座の暗証番号など、最低限のものしか書けていませんでした。

 

まずは一番大事な子供達のこと。

遠い将来の事は分からない。

 

でも少なくとも。
今の幼稚園は辞めないで欲しい。
保育園だけは行かせないで欲しい。

 

さやか自身も幼少期に、
保育園に通った時に寂しい思いをした事が、強く頭に残っていると言っていました。

 

さやかの願いは叶えてあげたい。
強く心に刻みました。

 

この後の幼稚園、保育園の問題は大きな葛藤を生みます。

子育て記の方には書いてありますが、
結果的にはさやかの願いを叶えてあげる事は出来ませんでした。

 

お墓の話はもうさやかに提案していて、気に入ってもらったマンションタイプの場所に決めていました。

 

そしてお葬式。
さやかの死を誰に伝えたいか。

 

さやかは、

密葬(家族葬)でいいと。
盛大なお葬式はいらない。

周りに負担をかけたくないのと、
自身の最期の姿を見せたくないと、

そんな思いがあったようです。

 

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でも。

さやかはずっと考えていたようです。

私の事を忘れられるのは嫌だと。

 

さやかが言うワガママはいつも決まっていました。

おにぎりが食べたい。
牛乳が飲みたい。
スリッパが無いといや。
綿棒が欲しい。

些細な事ばかりでした。

 

「私が死んだ後、私を偲ぶ会を開いて欲しい。ワガママなのは分かってるけど。寂しい。」

 

さやか自身はワガママと言っていましたが、私はワガママとは全く感じませんでした。

 

言われなくてもやるって!

 

さやかと私の共通の知り合いは何グループかありました。

マンションのママ友。
幼稚園のバス停のママ友。
さやかの友達。
私の友達。

誰を呼ぶかをリストアップ。

 

実際にも。
人数が多い時は回数を分けて開催しました。

偲び足りなくて複数回やったグループもありました。

今でもまだ、偲ぶ会の開催は定期的に継続しています。

 

偲ぶ会の招待まではいかないけど、
自身の死を知ってもらいたい人。

つまり喪中ハガキを送る人。

この人達の名前もリストアップしました。

 

事務的な話も多かった夜の夫婦の会話。

今の私達らしい会話かも。

 

感情的になって落ち込んだり。
怒ったり泣いたり。

十分してきた。

 

若くても人生を全うしたと考える。
子供にも恵まれ、幸せを感じる事が出来た。

この11ヶ月間の闘病生活で、
本当の夫婦となり、添い遂げられた。

 

最期の最期まで、治療に全力を尽くし。
死後の事も整理をしておく。

 

全てをやり尽くせたのかな。

そうは思えない日もあるけど。
正解なんてない。

 

でも。
さやかの安らかな最期の時の顔を思い出すと。

彼女は人生を全うした。
そう思えてならないのです。

 

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